今日から個室

 病状がまた一歩進んだということなのだろう。一床しかないベッドのまわりはひろびろとりている。また個室に戻ったのだ。しかし先日の無菌室よりうんと広い。ナースステーションのすぐ前にあるので、何かあったらすぐに対応できるようにとのことらしい。
 そして今日から一日中酸素吸入ということになった。若干肺気腫で肺に水が溜まっており、サチュレーションがあがってこないのだ。

 うん、確かに病状としては悪化しているのだけれども、この個室措置は、ドクターのはからいなのだと思っている。酸素吸入なら一般病室でも可能なわけで、まだぼくは個室管理せねばならない時期にはちと早い。おそらくドクターは、もうあとわずかなのだから、最期くらいはゆっくり好きなことをさせてやろうと考えているだろう、ありがたや。
 一足早い個室で、ドクターのはからいに感謝しつつ、久しぶりにしずかな音楽をかけている。



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