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聖歌隊

 昨日は日記が書けなかった。
 日記が書けなかったすら書けなかった。
 午前中は例によって眠り、午後からは母親がきていた。母親が帰るころには日記を書く元気もなかった。

 体調はよろしくない。
 相変らず貧血がひどく、しりの痛みも薬を変えて貰ったりしているのだが、さっぱりよくならない。歩く力はどんどん衰え、今ではイップクの行きも帰りも、二度三度と座って休まねば行ってこれない。そしてタバコを吸っても気持ち悪くなるばかりである。

 今日の夕方、日が暮れるころ、看護実習生たちが聖歌隊に扮して病棟の廊下を、聖歌を歌いながら練り歩いていた。
 その歌声を聞いていたら、なんだか涙があふれてきた。彼女らは、病室のひとりひとりに、手書きのクリスマスカードを配っていた。

 今年ももうあとわずかである。
 まるで、ぼくの命と競争しているかのようだ。