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昔の仲間たち

 今日も朝から熱が九度ほどあってだるかった。
 熱はほどなく下がったのだけれども、熱だるさだけはずっと尾を引いて、夜に入ってやっとすこし気分がよくなったようだ。

 そんな中ではあったが、昼ころ妻が来て、その後ベースの関さんとギターの葉山さんが別々に来てくれた。葉山さんはもう何度目になるだろう、車で大阪の自宅へ帰る前にいつも来てくれる。
 バンドの仕事というのは、一種異様に濃い人間関係の中で仕事が進められるので、そういう時間を過去に共有した仲間というのは、時間が経ってもたいへん懐かしく、気持ちが薄れることがない。
 葉山さんはそういう仲間の一人(というとおこがましいが)だし、関さんとは一緒に仕事をしたことはないが、互いにやったような気になっている不思議な関係である。

 もう一人、非常に濃い時間を共に走り抜けて来たベーシストがいる。吉田隆一、通称アタロー。彼とは織田バンドから中村あゆみのバンドにかけての数年、一緒だった。ぼくとは一番縁の濃いベーシストである。彼はPCやネットなどを使う人間ではないから、おそらくこの日記の存在は知らない。こちらから連絡しなければ、ぼくの状況は知りようもないのだ。
 連絡しようかしまいか、ずっと迷ってきた。
 今日、やっと連絡した。
 連絡すれば当然、見舞いに来るというだろう。そう思わせてしまうことが忍びないのだ。かといって彼にだけは知らせずに死んでしまっては申し訳ないという気持ちが強く、今日まで連絡できずにいたのだ。
 案の定、行くよ、と言ってくれた。来てもらうのは忍びないが、彼と会うのは楽しみだ。葉山さん同様に懐かしい昔ばなしがいくらでもできる。

 今月は、ラッシュというほどではないが、ぽつりぽつりとこういうひと達が来てくれるのがうれしい。