織田哲郎がやってきた

 ついに織田哲郎さんがやってきた。
 彼はぼくの大恩人で、当時ブルーハーツを辞めてしばらくした頃の、アマチュアに一本毛が生えた程度のぼくを拾ってくれ、バンドとしてツアーやレコーディングに使ってくれたのだ。
 ぼくは織田バンドでプロの何たるかの一から十までを学んだと言っても過言ではない。それほど世話になったのだ。織田さんなくして、それ以降のミュージシャンとしてのぼくはあり得なかっただろう。
 そんな織田さんとの会話は、ひとつひとつがとても懐かしく、昨日のことのように思い起こされた。
 ぼくの体調を気づかって、それほど長居せず帰るという彼をエレベーターまで見送り、深々と頭を下げた。
 ほんとうに来てくれてありがとうございました。