大部屋二日目

 久しぶりに青空を見た。しかし気持ちは晴れない。どうにもしょんぼり気分になっており、顔は引きつるし、意味もなく涙が出たりする。もうここ数日そんな気分が続いている。精神科のドクターに言って、日中の安定剤を増やしてもらったのだけれど、処方されたのはリーゼというミンザイであった。そういうのではないのだよなあ。できればデパスを増量してもらいたいのだけれど……。

 体調のほうは、口内炎がすこしぶり返しているのと、夕方ちょっと気分が悪くなった他は特に問題ない。一進一退である。
 喜ばしいことは、点滴棒からポンプがひとつ外されたことである。最高時にはみっつもくっついていたポンプが、免疫抑制剤のものひとつを残すのみとなった。ポンプを使わない細かい点滴のあれこれも大分減ったので、点滴棒のわずらわしさは大分軽減された。最後のポンプは、おそらく退院間際までくっついているものと思われる。食事がちゃんと摂れるようになって免疫抑制剤も錠剤になれば退院なのであるから。

 新しい六人部屋にはまだ馴染まない。
 おおむねみな気配を消している時間が長く静かなのだけれど、今までがまったくの一人きりだったので、やはりひと部屋に六人も居るという状態に馴染むには時間がかかりそうである。ぼくと同じ日におなじ部屋によっこら氏が入ってきたようであるが、今度はぼくはいちばん窓際、彼は入口側なのでほとんどよっこらしょどっこいしょは聞こえてこないので助かっている。特に会話もしない。

 夕食に天ぷらが出た。
 半分くらい食べられた。