一般病室へ移動した

 予定通り、本日、六人部屋へ移動になった。昨日、一昨日は日記も満足に書けなかった。
 新しい部屋は同じ階の一般の六人部屋で、ぼくのベッドの枕元にだけ空気清浄機を設置しただけという、なんだかいかにも名前だけのおざなり的準クリーン管理である。昨日までのムカムカや頭痛がやっと治まってきたばかりだったので引っ越し作業がつらかった。ごちゃごちゃ細かいものを所定の位置に収めて、PCやらWi-Fiやらスマホやらの電源コードの引きまわし。加えて点滴棒のポンプの電源コードの引きまわし、ベッドの下に手を突っ込んでなんとかやっつけたが、胃が痛くなってしまった。

 今まではトイレもシャワー室も室内に専用のものがあったのだが、こんどはわざわざ廊下の向うの共同便所とシャワーに行かねばならない。いちいちポンプのコードを外して面倒千万である。
 幸い、ベッドは窓際になった。それだけが唯一の救いである。大きく開け放たれた窓からは柏駅方向が見渡せる。西向きなので、天気の良い日は夕焼けがキレイに見えるかもしれない。

 本日の好中球数は五百。いったんストンと落ちたがこれは血球を増やす薬をやめているせいだという。今日、注射でちょいと入れればまた上がってくるらしく、数日ぶりに顔をみた主治医の言葉では、心配にはおよばないとのことであった。
 この後は、最も大事なことは食べられるようになることらしい。みんなそれで苦労するのだそうだ。食べられるようにさえなれば、最低でひと月くらいで退院できるらしい。もっとも急性DVHDとの兼ね合いもあるだろうが、重症のものでなく、さらに感染症にもかからなければという前提だろう。この時期の重症感染症は非常にこわいもので、移植直後のそういうたトラブルによる死亡率二十パーセントというところをまだぼくはクリアしていないのだろう。なにしろまだ生着して一週間弱。弱々しい赤ちゃん白血球がふわふわと血液中に浮き漂っている状態なのだから。

 ともあれ、何とか無事に部屋の引っ越しがおわってよかった。
 これが昨日や一昨日だったらとても動けなかった。
 あとは体調がしっかり復活してくるのを待つばかりである。