無菌室二日目、抗がん剤開始

 無菌室に入って二日目である。
 昨日は移動でバタバタして、ひととおり落ち着いてからは眠くて仕方なかったので、日記も書かずに眠ってしまった。

 窓際にテーブルを置き、棚の位置も変えて過ごしやすいようにした。個室なのでテレビも音楽も音を出してよいので、ボーズのスピーカーをセットした。部屋はキレイで、一見ホテルのシングルルームのようであるが、いかんせん一歩も外へ出れないということと、したがってタバコが吸えないというのが苦痛である。おそらくタバコを吸わない人にとっては快適な部屋なのだろうが、こちらはおかげですっかり気持がしょんぼりしてしまって、欝々とし、単なる苦痛部屋でしかない。

 今日から抗がん剤が始まっているのだが、やたら点滴の種類が多いので、どれが抗がん剤だかわからないが、二十四時間、ポンプつきの点滴棒につながれっぱなしになった。ポンプは移動する際にはいちいち電源コードを外したり、またつないだりしなければならないが、この部屋にこもっている限りその必要もない。

 これから約一か月間、この部屋で抗がん剤と戦わねばならないと思うと、ますます気分は落ち込むばかりなのであった。