移植日決定

 しばらく間があいてしまった。ご心配の向きには恐縮であるが、元気にしているのでご安心めされたい。こんなものでも書くにはそれなりのエネルギーが必要なわけで、このところ、ややそれに欠けていたのだ。

 さて無事に再収監され、CV挿入された僕であるが、抗がん剤治療は明日からになった。
 今日は脊髄注射というのをされた。読んで字のごとく脊髄に注射するのだが、これがちょっと痛かった。そんなところに注射をされたのは、足の骨折の手術以来である。よくまあ器用に脊椎の間を縫うように針を挿し込めるものである。一歩まちがえば脊髄を傷つけてしまうのだから、されるほうは少々心配なのだが、どうやらうまくやってもらえたようである。
 そして、移植の日程が決まった。九月十三日が仮の予定日らしい。
 いよいよ本番というわけである。やや緊張する。

 病院では、併設されている看護学校の、昨今はやりのオープンキャンパスというのだろうか、朝、制服を着た初々しい女子高生と母親の二人連れがちらほらやってきて、日中はそれらがぞろぞろと院内を案内されていた。ここJ医大付属の看護学校はいままで女子限定だったのが、今年から男子生徒も受け入れるらしく、むくつけき男子も数名みられた。いずれにしても三年後に立派な看護師となって笑顔でわれわれの世話をしてもらいたいものである。ぜひともがんばっていただきたい。

 裏の森は日一日と夏の色が濃くなり、昼間は蝉の合唱が聞えるようになってきた。まだ風はさわやかだが、暑い夏はもうすぐそこまできているようである。