新宿へ行ってきます

 明日から外泊だというので、うずらのように伸びた髪をバリカンで刈った。一番短い設定で刈ったので、髪はあるかないかのほぼつるっぱげである。
 つるっぱげにしたついでに、合わせ鏡で自分の頭部をまじまじと眺めてみた。毛のないの自分の頭部を四方八方からまじまじと見たことがあるひとはそうはいないのではないだろうか。たいていは頭髪があるから。
 僕のアタマは、怪我の跡やイボをむしりとった跡などが点々としていたが、それらはどうということはなかった。絶壁もそれほどひどくなかった。ただ、びっくりしたのはつむじ周辺がでこぼこしていたことだ。なんとなく以前からその部分を触るとでこぼこしているような気がしたのだが、合わせ鏡で見てみると皮膚の厚いところと薄いところがでこぼこになって、いかにもへんてこりんで、思わずまじまじと見入ってしまった。こんな頭は見たことがない。まあしかし病気というわけでもないだろうし、またそのうち髪をのばしてしまえばわからなくなるだろうから、そっとしておいた。
 
 さて、外泊であるが、新宿へ行くことにきまった。決まったとたんに気分が晴れた。現金なものである。いったい僕の心はどうなってしまっているのだろう。
 柏にいる母親には申し訳ないが、今回は出来る限り新宿に居ようと思う。柏にいてもろくなことはないし、僕は母親とはウマが合わないのだ。向うはそうは思っていないだろうが、僕はそうなのだ。
 申し訳ないが、そうなのだ。