膀胱びろーんのはなし

 今朝も青空が広がった。
 九州ではひどい雨でたいへんなようだが、関東では梅雨はどこへ行ったのかと思われるほど梅雨入り以来連日晴天が続いている。
 昨日の都内は猛暑日の熱帯夜だったらしいが、このあたりは沼や川があり緑も多いせいか、さほどではない。昨日も木陰に入ればまださわやかであった。
 
 さて、今日は膀胱の話である。
 病室のトイレに使い捨ての計量カップが置いてあって、毎日小便の量と時間を紙に記録している。それによると、僕の場合の膀胱の大きさは四百五十ミリリットルである。日中はたいていその量なのだ。
 ところがこれが夜中になって眠ると、ぐっと変わって二倍も溜め込むのだ。時には一リットルを超えることもある。
 意識のあるときはきまって四百五十で、意識がなくなるとその二倍も溜め込んでも漏れないというのは、いったいどのような構造になっているのか不思議千万である。もう少々年齢がかさむと尿漏れなどが起きるのだろうが、それではいざ最大限にめいっぱいびろーんと伸びたらいったいどのくらい入るものなのか。小便記録を見るにつけ、その伸びのよさと尿意の不思議を考えるのである。
 
 先ほどラジオで言っていたのだが、この時期、女性は水毒症になる恐れがあるらしい。水分の摂りすぎ、というより排泄が追い付かずによくない水分が身体に溜まってしまうというものだそうだ。
 小便も、いざ出が悪くなるとたいへんなようで、僕らも抗がん剤治療の後には水の点滴を一日中つないで、仕事がおわった薬を排泄させる。そして体重が一定基準を超えると利尿剤の点滴が吊るされて、強制的にどんどん小便を出させられるのだ。腎臓もちゃんと働けなくなったら透析をせねばならん。
 であるので、女性はこの時期には利尿作用のあるものをせっせと摂ってせっせと小便を出し、せいぜい健康に乗り切っていただきたいと切に願うものである。